先月9月24日(木)、気仙地区雇用開発協会主催の学校と連携による地域企業の情報発信事業において大船渡中学校様よりお招きいただき、出前授業に参加して参りました。今回は、大船渡施設リハビリテーション部 作業療法士の清水、介護老人保健施設気仙苑 介護福祉士の小笠原そして人材開発課の磯谷の偶然にも同級生3人組で行って参りましたので、ご報告させていただきます。
出前授業の冒頭、大船渡中学校の教務主任の先生からご挨拶があり、例年だと地元企業を直接訪問し、地元の産業や仕事に触れ、理解を深める機会を設けてきましたが、今年は新型コロナウイルスの影響から、企業訪問が叶わず、主催者である気仙地区雇用開発協会のお力を借りて、地元企業に学校に出向いてもらい、今回の出前授業が実現した経緯についてのお話がありました。
今回の出前授業では、㈱マイヤ、(医)勝久会、㈱菊池技研コンサルタントの3社が「働く」ことの楽しさ、苦労など職業観について、企業紹介を行いました。当法人では、特養と老健の違いやどんな職種の人が働いているか、また介護職の仕事内容や苦労、楽しさ、やりがいについて、実際のエピソードを交えながら説明をしました。そして、実際に移乗用リフトとスライディングボード、車椅子を使用し、昔と今の介助方法の違いなども説明してきました。
特に、移乗用リフトの説明では、最初はリフトを使用せずに、男子生徒4人で中学校の先生を寝た状態から持ち上げてもらい、人を持ち上げることがいかに大変かを体験してもらったうえで、次に、移乗用リストを使用し、ボタン一つで先生を吊り上げて見せました。会場からは、笑い声や歓声があがり、生徒だけでなく、先生方も興味をもってくれた様子が伝わってきました。質疑応答でも、沢山手が挙がり、「お年寄りの一番かわいい仕草は?」、「どうやったら勝久会に入れるのか?必要な資格はあるのか?」、「震災時など避難所としての役割について」などの質問が挙がりました。
授業の終わりに生徒代表者から御礼の言葉があり、お年寄りを受け入れて終わりではなく、受け入れた後も自宅で生活できるように看護やリハビリ、介護サービスを提供していて素晴らしいと思ったことや、最新の福祉用具を実際に見せていただき、少ない人数でも楽に介助できることがわかり大変勉強なったとのお言葉をもらい、私たちの仕事のモチベーションにも繋がりましたし、こちら側が伝えたかった意図がちゃんと生徒たちに伝わっていたことが分かり、非常に有意義な授業となりました。
大船渡中学校の先生方、生徒の皆さん、本当にありがとうございました。